国内移動
トルコ旅行は、イスタンブール以外に、
もう1都市だけ加えました。
エフェスやパムッカレも外しがたいですが、
やっぱ、カッパドキアにしました。
事前にネットで、洞窟ホテルを厳選し、2泊予約しました。
イスタンブールからカッパドキアへの移動は、
バスで12時間かかります。それは、無理です。
当然、バスではなく、飛行機で移動します。
カッパドキアには空港はなく、
2つの空港からアクセスできるようです。
広大な世界遺産に、空港など作ってはいけないのでしょう。
どちらの空港も、カッパドキアの地図には載っていません。
そこでまず、面倒くさくなりました。
しかも、何時の便に乗るか、とか決めると、
移動当日の動きが制限されるので、まあ自由に行こう。
ということになり、事前に飛行機を取らずに、日本を発ちました。
で、イスタンブールで3日間遊び、
次なる地、カッパドキアに移動する朝が来ました。
じゃあ、午後2時ごろの便にしよう、と、決まりました。
朝食の後、「牛ない丼」と、ホテルのフロントに、
ちょっと聞いてみました。
フロントのお兄さんは、「え??まだ取ってないの?」
と、慌ててPCに向かいます。
「どうして昨日、取らなかったの!当日は、高いよ〜」て。
そうか!そういえば、日本もそうだわ!
1ヶ月前なら安くて、当日の航空券は高くなるんだった。
しかも、2時の便は、すでに満席です。
「やばい、取れるのでいいから、取って!」
と頼むと、午前の便を取ってくれましたが、「1100TLだよ!」
2人で6万円!!まさか、信じられない値段です。
「帰りも取って!」
帰りは4万円で取れました。
しかしな、相場は、せいぜい片道¥1万でしょう。
ふたり往復で¥4万のところを、¥10万もかけてしまいました。
どうして自宅でネットで取っておかなかったか?
どうしてイスタンブール歩きの時、取らなかったか?
と、悔やまれてなりません。
早い話、2人とも忘れていたのです。
うちら、旅なれた大の大人が、何やってんねん。
「ま、しゃあないやん」と言いつつ、意気消沈です。
そして、ネヴシェヒル空港に着いて、きょろきょろしていると、
怪しげなドライバーが近付いて来ました。
「180TL(¥1万)で、ギョレメまで送るよ。」
NO NO!と追っ払って、路線バスに乗ろうと、
きょろきょろしますが、バス停がありません。
空港の係員に聞くと、「国道に出ればあるよ」
外に出て見渡しても、国道が見えません。
外は炎天下で、私らはスーツケースを持っています。
どうするどうする?と言っている間に、
乗客は全員掃けてしまい、出口には、
怪しげなドライバーと、私らだけしかいなくなりました。
答えはもう出ています。しゃあない。
今度はこっちから、ゴロゴロ荷物をひいて、
そのドライバーに「180TLで、ホテルまで連れて行って下さい」
と、頼んだのでした。
ホテルまでは、たっぷり1時間はかかりました。
要は、イスタンブールからは、バスで移動するのが便利な街、てことなんです。
ホテルに着くと、フロントで「どうして連絡くれなかったの!」
と怒られました。うちらを迎えに行こうと、待機してくれていたのです。
帰国後、自宅のPCを開くと、ホテルから何通もメールが来ています。
「何時の便で着くの?迎えに行くよ!すぐ連絡して!」
私は、宿泊予約をした時に、
連絡先のメールのアドレスを、自宅のPCにしていたのです。
連絡先は、ケータイにしておくべきでした。
重ね重ねの失敗に、お互いを責める2人でした。
「もうええやん、お金で解決したことなんやし。」
と、話しは終わるのですが、また「だからあんとき」
と、言いだしてしまうのです。
要は、お金のことより、自分らのアホさが許せない、
似た者夫婦なのでした。
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